「過払い金請求をすると、周りからクズだと思われないか不安……」
このように考えて、過払い金請求をすべきかどうか悩んでいませんか?
過払い金請求は、法律で認められた「正当な権利」であり、ためらう必要は一切ありません。
この記事では、過払い金請求がクズだと思われる理由や、手続きの注意点を紹介します。
なお、当事務所では過払い金に関する確認・相談を無料で承っています。過払い金請求をご検討中の方は、下記からお気軽にご連絡ください。
目次
過払い金請求とは何か?

過払い金請求とは、過去に消費者金融やクレジットカード会社からお金を借りて、「利息制限法」の上限金利を超える利息を支払っていた場合に、払いすぎた利息を取り戻せる制度です。
利息制限法では、借入金額に応じて上限金利が定められており、これを超える利息は無効となります。
しかし、かつての消費者金融やクレジットカード会社は、利息制限法を超える高い金利でお金を貸し付けていました。
この上限金利を超えて支払った利息が「過払い金」として、返還請求の対象となります。
過払い金請求をおこなうことで、払いすぎた利息が戻ってくるだけではなく、借金の残高を減らすことも可能です。また、すでに完済している場合でも、過払い金請求を行ってお金を取り戻せます。
過払い金請求についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
過払い金請求はクズではない
ときどきSNSなどで「過払い金請求をするのはクズ」と批判する人がいます。
しかし、過払い金請求は、下記の事実からわかるように消費者の「当然の権利」です。「過払い金請求はクズ」という声を気にする必要はありません。
- 違法に取られたお金を取り戻す正当な権利である
- 金融業者の金利設定が原因である
ここでは、「過払い金請求を批判する人が間違っている」といえる理由をお伝えします。
違法に取られたお金を取り戻す正当な権利である
過払い金請求は、消費者金融やクレジットカード会社が、法律で定められた上限金利を超えて利息を取っていた場合に、その払いすぎた利息を取り戻す行為です。
法律で認められていない金利で得たお金は、金融業者が不当に得た利益だといえます。
つまり、過払い金は消費者が必要以上に支払ったお金です。レジでのお釣りが少なかった場合に正しい金額を請求するのと大差ありません。
このお金を正当な手段で取り戻すのが「過払い金請求」という制度です。決してクズな行為などではなく、消費者に与えられた「当然の権利」と考えて何ら差し支えありません。
金融業者の金利設定が原因である
過払い金が発生する原因は、消費者金融やクレジットカード会社が、法律で定められた上限金利を超えた利息を得ていたことにあります。
本来、利息制限法という法律によって、上限金利は明確に定められています。
しかし、以前の金融業者は、この法律を超える高い金利でお金を貸し付けていました。これは法律違反であり、金融業者の不当な行為といえます。
過払い金請求は、金融業者の金利設定によって不当に多く支払ってしまった利息を取り戻すための手段です。
消費者が当然の権利を行使するものであり、決して後ろめたいことではありません。
過払い金請求するとクズだと誤解される2つの理由
過払い金請求は、正当な権利であるにもかかわらず、「クズ」と誤解されることがあります。
その背景には、主に以下の2つの理由があると考えられます。
- 借金を踏み倒しているように見える
- ギャンブルのイメージがある
ここでは、過払い金請求が「クズ」と誤解される理由について、詳しく見ていきます。
借金を踏み倒しているように見える
過払い金請求が「クズ」と誤解される理由の1つに、「借金を踏み倒しているように見える」という点が挙げられます。
「過払い金請求」という言葉だけを聞くと、「借金を返済せずに、お金を取り戻そうとしている」という印象を受けるかもしれません。
しかし、これはまったくの誤解です。
過払い金請求はあくまで払いすぎた利息を取り戻す行為であり、借金そのものを無かったことにするわけではありません。
借金が残っている場合には、過払い金で借金を減額したり、完済を目指したりすることが目的です。
つまり、過払い金請求は借金を踏み倒すのではなく、「借金問題を解決するための手段の1つ」だといえます。
ギャンブルのイメージがある
2つ目の理由として「ギャンブルのイメージがある」ことが考えられます。
「過払い金」という言葉の響きから、「一攫千金を狙って、楽にお金を手にいれようとしている」という印象を持つ人がいるかもしれません。
しかし、過払い金請求は決してギャンブルではありません。
「本来支払う必要のなかったお金が、違法な金利によって奪われていたものを取り戻す」という正当な行為です。
過払い金請求によってお金が戻ってくることはありますが、それは決して「儲け」ではなく、本来あるべき姿に戻るだけです。
以上のことから、過払い金請求はギャンブルとはまったく異なるものであり、後ろめたい気持ちを持つ必要はありません。
過払い金請求のデメリット・リスク
過払い金請求は、借金問題を解決するために有効な手段ですが、デメリットやリスクも存在します。
- 請求した会社からは原則借り入れはできなくなる
- 返済中の場合は、信用情報に登録されてしまう可能性がある
- 家族や職場に、借金をしていたことがバレる可能性がある
上記のデメリット・リスクを、1つずつ詳しく見ていきましょう。
請求した会社からは原則借り入れはできなくなる
過払い金請求をおこなった場合、請求先の消費者金融やクレジットカード会社からは、原則として今後の借り入れができなくなります。
これは「過払い金を請求した」という事実が社内情報として記録され、「またお金を貸しても、過払い金請求をされるかもしれない」と判断されるためです。
ただし、過払い金請求をおこなった会社以外からは、借り入れができる可能性があります。過払い金請求の情報は信用情報機関には登録されず、他の会社がその事実を知ることは難しいためです。
過払い金請求をすると請求先からの借り入れはできなくなりますが、借金を減額できたり、完済できる可能性があります。
このため、多少の不便はあっても、それ以上のメリットを受けられると考えられます。
返済中の場合は、信用情報に登録されてしまう可能性がある
過払い金請求をおこなう際、まだ借金を返済中の場合は、信用情報機関に「過払い金請求をおこなった」という情報が登録されてしまう可能性があります。
信用情報機関は、個人の借入状況や返済履歴などの情報を管理している機関です。
ここに情報が登録されると、新たな借り入れやクレジットカードの作成などが難しくなることがあります。

ただし、過払い金請求によって借金がゼロになったり、過払い金が借金残高を上回った場合は、信用情報に登録されることはありません。
また、信用情報に登録されたとしても、一定期間が経過すれば情報は削除されます。
家族や職場に、借金をしていたことがバレる可能性がある
過払い金請求の手続きをおこなう際、裁判所や請求先から書類が郵送されてくることがあります。
これらの書類を家族に見られたり、職場の同僚に受け取られたりすることで、借金の事実が周りにバレてしまうかもしれません。
しかし、司法書士などに依頼すれば、書類の郵送先を自宅や職場ではなく、専門家の事務所にしてもらうことが可能です。
このため、家族や職場にバレるリスクを最小限に抑えたい場合は、専門家に相談することをおすすめします。
以上、過払い金請求の主なデメリットやリスクをお伝えしました。
過払い金請求のデメリットと対処法については、下記の記事でさらに詳しくお伝えしていますので併せてご覧ください。
過払い金請求ができない場合の借金解決策
過払い金請求ができない場合も、借金問題を解決する方法はあります。ここでは、その方法として、以下の3つを紹介します。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ詳しく見ていきましょう。
任意整理
任意整理とは、裁判所を通さずに債権者(消費者金融やクレジットカード会社)と直接交渉し、借金の返済方法について合意する手続きです。
具体的には「将来の利息のカット」や「返済期間の延長」などを交渉して、毎月の返済額を減らすことを目指します。
任意整理のメリットとしては、下記のものが挙げられます。
- 比較的、簡単に手続きができる
- 費用が他の債務整理方法に比べて安い
- 一部の債権者のみを対象にできる
ただし、任意整理では「借金の元本」は減額できません。また、債権者が交渉に応じてくれない場合は、任意整理ができないこともあります。
なお、任意整理をおこなう時は、司法書士などの専門家に依頼することで、より有利な条件で和解できる可能性が高まります。
個人再生
個人再生とは、裁判所の認可を得て借金の一部を免除してもらう手続きです。
借金の額を大幅に減額できる可能性があり、住宅ローンを抱えている場合でもマイホームを手放さずに済む場合があります。
ただし、個人再生は手続きが複雑で費用も比較的高額になります。また、裁判所の認可が必要になるため、必ずしも成功するとは限りません。
個人再生をおこなう場合は司法書士などの専門家に相談し、手続きの流れや費用、成功の見込みを事前に確認しておくことが大切です。
自己破産
自己破産とは、裁判所に申立てをおこない、借金の返済義務を免除してもらう手続きです。借金生活をリセットし、新たなスタートを切るための最終的な救済手段といえます。
自己破産のメリットとしては、下記のものが挙げられます。
- 借金の返済義務がなくなる
- 取り立てが止まり、精神的な負担が軽減される
- 収入がない人や生活保護の受給者でも申立てできる
一方で自宅や車などの財産が処分されたり、信用情報に登録されて一定期間借入やクレジットカードの利用が制限されたりするデメリットもあります。
自己破産は借金問題を根本的に解決できる強力な手段である一方、デメリットも大きいため慎重に検討してください。
まずは専門家に相談を
借金問題は誰にも相談できずに、一人で抱え込んでしまう方が多いです。
そのような時は、司法書士などの専門家に相談することで、あなたの状況に合わせた最適な解決策を見つけることができます。
まずは、お気軽に専門家の事務所に連絡してみてください。
中央事務所なら
過払い金の請求を個人で進めると、費用がかからない一方で、非常に多くの手間と時間がかかります。法律的な知識や、借入金の計算方法などのインプットだけでなく、交渉力も必要です。
これらを一から学び請求できたとしても、本来得られるはずの過払い金をすべて取り戻せないリスクもあります。
このような事態を防ぐために、業界大手の司法書士法人 中央事務所では、過払い金の専門家として、借金問題でお悩みの方に無料相談を承っております。
下記からご連絡いただければ、当事務所の専門家があなたの状況を丁寧にお伺いし、最適な解決策をご提案いたします。
どのような些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
本記事の監修/司法書士法人 中央事務所 司法書士 伊藤 竜郎
中央事務所はお客さまのお悩みに寄り添い、常にお客さまの目線に立ってアドバイス、解決するためのお手伝いをさせていただきます。 借金、過払い金請求のことでお悩み、お困りの方、ぜひお気軽に中央事務所にご相談ください。

投稿日: 2025年5月2日
更新日: 2025年6月20日