オリコに過払い金の請求

オリコで発生している過払い金

このオリコカードに見覚えはありませんか？

このカードでキャッシングのご利用経験がある方には、過払い金が発生している可能性があります。
間違っていても構いません。
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※1.お客さまのご依頼に基づき、司法書士法人 中央事務所が2018年1月〜2018年12月の間に調査した結果、過払い金の発生が判明した案件における、調査により判明したカード別の過払い金平均額（2019年3月2日現在）。

※2.司法書士が金融機関との交渉・和解等に代理できるのは、各金融機関に対する過払い金の額が140万円以下の案件に限られます。調査の結果、いずれかの金融機関に対する過払い金の額が140万円を超えることが判明した場合、当該金融機関に関する手続きは調査のみで終了しております。

オートローン大手のオリコでお金を借りたり、オリコのキャッシングを利用したりしたことのある方は、オリコに利息を払い過ぎているかもしれません。
払い過ぎた利息は、過払い金ともいい、条件さえ満たせば取り戻せる可能性があります。
そこで、この記事では、オリコに過払い金を請求するときの必須のポイントを解説します。

• オリコから取り戻せる過払い金の金額の目安
• オリコに過払い金を請求するときの注意点
• オリコに過払い金を請求するコツ

また、オリコ以外の金融機関に過払い金を請求することもあるかと思いますので、

• 過払い金って何？
• 過払い金の計算方法

といった過払い金に関する基礎知識も解説していきます。

オリコに過払い金を請求できる背景

オリコに借金の返済で支払った利息のうち、グレーゾーン金利による超過して支払った利息は、返金を求めることができます。
それに加えて、他社で借りてもオリコに借り換えた場合でも、オリコに過払い金を請求できることもあります。

「過払い金」「グレーゾーン金利」とは

貸金業者やクレジットカード会社など金融機関からお金を借りる場合、法律によって利息の上限が定められています。
かつて、この利息の上限には2種類あり、利息制限法では最高で20%、改正される前の出資法では29.2%でした。
この20%と29.2%の上限利息の間の利息のことをグレーゾーン金利といい、払い過ぎた利息のことを過払い金といいます。
このグレーゾーン金利で借り入れをして、利息を支払った場合、貸金業者やクレジットカード会社などの金融機関は、利息制限法の上限利息を超えて支払われた利息を、過払い金として返さなくてはならなくなりました。
ただし、最終取引から10年以上経過している場合、請求する権利の時効が完成し、原則として過払い金を請求できなくなってしまいます。

オリコでは利息制限法を超えた利息で貸し出しが行われていた

利息制限法に定める利息の上限は、借り入れ金額によって変わってきます。

　お借入額10万円未満で20%
　10万円〜100万円で18%
　100万円以上であれば15%

です。

オリコの貸し出し利息は、2007年3月31日までは、利息制限法の上限を超えていました。
この期間にオリコからお金を借りていた場合は、過払い金が発生している可能性があります。

オリコから取り戻せる過払い金はいくら？いつ戻る？

オリコからお借り入れしたり、オリコでキャッシングを利用されたりしたことがある方は、払い過ぎた利息を取り戻せる可能性があります。
ご利用金額が大きかった方や、利息だけを払い続けた方など、長い間オリコを利用していた方ほど取り戻せる金額が増える可能性があります。

オリコから過払い金を請求できる可能性があるケース

オリコから過払い金を請求できる方は、以下の条件に該当する方です。

2007年3月31日以前からオリコで借り入れした方、または、以下のカードを使って借り入れされた方も、対象となる可能性があります。

• クレジットカード
• オリコカード
• リボ払い専用のUPty(アプティ)
• 提携カード
• オートウェーブカード
• オートバックスカード
• コジマカード等
• ローン専用カード
• アメニティカード
• クレストカード

借金を完済していても、返済中でも、亡くなってしまったご家族が借りていた場合でも過払い金の請求が、可能です。

オリコから取り戻せる金額・期間は？

オリコに過払い金を請求するメリット

オリコに過払い金を請求した際に、過払い金だけでなく、過払い金に対する利息も取り戻せる可能性があります。
また、オリコから複数回の借り入れをしていた場合、個々の取引では時効となるように見えても、取引同士の関係などを調査した結果、過払い金を請求できるケースもあります。

借金から解放される可能性がある

オリコに過払い金の請求をすることで得られる大きなメリットは、支払いすぎていたお金が戻ってくることです。
オリコに返済中の方でも、過払い金が発生している場合は請求することが可能です。
過払い金の請求をすることで、返済の必要がなくなり借金から解放される可能性があります。
返済はなくなり、さらにお金が戻ってくるケースもあります。
戻ってくる過払い金を支払い中の借金と相殺することで、完済できたり、残っている借金を減らしたりできるのです。
また、オリコへの借金を完済している場合は、特にデメリットなく、お金が戻ってくる可能性があります。
オリコ以外にもお借り入れがある場合、過払い金を他の借金の返済に充てることで、ご自身の借金問題の改善を図ることができます。

完済から10年以上の過払い金も請求できる可能性がある

過払い金を請求できる権利は、最終取引から10年以内となり、10年を超えてしまうと時効により、過払金を請求できなくなってしまう可能性があります。
ただし、10年以上経っていても、同じ金融機関との間で複数の取引があり、それらの取引が一連の取引としてみなされる場合は、時効が完成せず、過払い金を取り戻せることもあるのです。
一連の取引とみなせるケースかどうかについては、専門的な知識が必要です。
代表的な例を下記に挙げました。

• 残高が常に残っている
• 契約番号が変わらない
• 借金の空白期間が短い
• 貸主と借主が接触していた
• 同じ契約内容

など。

判断しづらいケースもあり、中央事務所などの専門家に判断してもらう方が望ましいといえます。
もし思い当たる点があれば、ご相談されることをおすすめします。

オリコに過払い金を請求するデメリット

オリコに過払い金を請求すると、悪影響が生じてしまう場合もあります。
カード等の利用状況や、借金の返済状況などにより影響が変わってきますので、具体的に見ていきましょう。

オリコが発行しているカードが使えなくなる可能性がある

オリコは複数のカードを発行しています。
過払い金に関連したカードだけでなく、オリコが発行した全てのカードが使えなくなる可能性があります。
公共料金の支払いなどで、オリコが発行しているクレジットカードを使用している場合は、カードの切り替えなど、対応が必要になります。

オリコからは借金ができなくなる可能性がある

オリコに過払い金の請求をすると、今後オリコからのお借り入れができなくなる可能性があります。
過払い金の請求は、正当な権利ですが、貸し手側からすると当初の契約通り返済してもらえなかったとして、会社内の情報に記録することがあります。
その場合、以後そのお借入先とは取引ができなくなる可能性が高くなってしまいます。
過払い金の請求をした後に、オリコからお借り入れをしようとしても、審査が通りにくい可能性があることは念頭に置いておきましょう。

ブラックリストに載る可能性がある

ブラックリストに載るというのは、個人の信用情報に事故情報が登録されることを意味します。
完済後に過払い金の請求をしても事故情報は登録されませんが、借金の返済中に過払い金を請求すると、数ヶ月から5年ほどブラックリストに載ってしまう可能性があります。
さらに、借金の返済中の過払い金の請求をする場合は、借金が残る場合と、借金が残らない場合とで事情は異なります。
そのため、詳しいことが気になる場合は中央事務所などの専門家に相談しましょう。
ブラックリストに載っている間は、オリコに限らず新たなお借り入れが難しくなります。

オリコカードが関連するローンはどうなるか

オリコカードが関連するローンはいくつかあります。過払い金の請求が影響するケースもありますのでご注意ください。

オリコのオートローン

オリコのオートローンは、過払い金で借金がなくならないと、車を手放す必要が出てきますので注意が必要です。

みずほのカードローン、住宅ローン

オリコは、みずほカードローンの保証会社です。
保証会社ですので、もし延滞があればオリコが代わりに返済しており、ブラックリストにも載ってしまっています。
すでに組んでいる住宅ローンについては、過払い金の請求には、あまり関係ありません。

オリコからお金を取り戻す流れ・費用

過払い金を請求するための一連の手続きや、司法書士、弁護士などに頼む場合の相場感を解説します。

過払い金を請求する流れ

オリコに過払い金を請求する時の注意点

オリコに過払い金を請求する時は、正しい手続きを踏まないと損をしたり、生活に影響を及ぼしたりする場合があります。下記にポイントとなる点を記しておきますので、おさえておきましょう。

時効や倒産すると請求できない

過払い金の請求できる権利の時効は、最終取引日から10年以内となっています。
急に、過払い金請求しようと思っても取引履歴を取り寄せたり、過払い金の計算に思ったより時間がかかったりで、時効を迎えてしまうこともありえます。

また、オリコが倒産してしまうと、過払い金は取り戻せなくなります。
オリコは一時期、過払い金の請求が集中して債務超過に陥り、過払い金を取り戻せないリスクも高まりました。
現在では業績は回復していてそういった可能性は低いですが、過去には東証一部上場の武富士が経営破綻したこともあり、今後も注意が必要です。

取引履歴の取り寄せを正確にする

取引履歴の取り寄せ方を間違うことによって、過払い金を請求する権利を失ったり、借り入れしていた時期の取引履歴が手に入らなかったりする可能性があります。

取引履歴の取り寄せで過払い金を請求する権利を失う可能性

民法705条では、
「返す必要がないのを知っていてお金を返すと、そのお金は取り戻せない」と定められています。
オリコへの借金を返済中だった場合、取引履歴を取り寄せると、オリコは「過払い金があり、借金の返済中の人が取引履歴を請求してきた」と認識できる可能性があります。
この場合に、過払い金があることを通知した上で借金を返済させることで、「民法上は過払い金を返金する必要はない」と主張する余地を与えてしまう可能性もあります。
また、オリコから示談交渉を持ちかけられることがあり、断れず合意してしまうと、取り戻せるお金が減ってしまうことがあります。
取引履歴の取り寄せによって損をすることがないよう注意したいポイントです。

平成5年以前の取引履歴が廃棄されている可能性

オリコは平成5年（1993年）以前の取引履歴は一部欠けている可能性があります。
オリコとの契約書や通帳の引き落とし履歴、返済の記録をもとに、推定計算をして過払い金の金額を調べる必要があります。

引き直し計算を正確にする

ご自身で過払い金を請求するには、過払い金の金額も自身で計算した上でオリコに請求する必要があります。
もし過払い金の計算（引き直し計算）を1円でも間違えていた場合、交渉の際に細かく金額を指摘され、交渉を引き延ばされることで、不利な条件での合意に持ち込まれてしまう場合があります。
オリコは、過去に経営再建を進めていたこともあり、とりわけ細かくチェックしてくる可能性がありますので注意しましょう。

不利な条件で合意してしまう

オリコなど大手の貸金業者は、過払い金の交渉経験が豊富です。
交渉を有利に進めるコツも非常に心得ています。
また、オリコは、経営再建はひと段落したものの、過去のスタンスを続けて減額を強くお願いしてくる可能性もあるでしょう。
交渉が順調に進んで有利な条件で合意したつもりでも、実は不利な条件で合意していたという可能性もあるので、合意の条件は注意して見極めるべきでしょう。

借金が家族にばれる

示談交渉や裁判が終わると、オリコから郵送物が直接自宅に送付されてくる場合があります。
合意・決定した内容を記した重要な書類であり、必ず受け取る必要のあるものです。
しかし、過払い金や借金があることをご家族に内緒にしている場合、この時点で同居の家族に知られてしまう恐れがあります。
ご心配な方は、中央事務所などの専門家にご相談ください。
中央事務所では、このような事情に配慮し、柔軟に対応させていただいております。

オリコに過払い金請求するコツ

過払い金の請求をする流れや、注意点を踏まえた上で、オリコに過払い金を請求する、おすすめの方法を紹介します。

専門家の力を借りましょう

他の金融機関と並行して返金手続きを進める

オリコに過払い金を請求するときに、他に対象となる貸金業者や、金融機関があるなら、併せて過払い金を請求した方が良いです。

なぜなら古い取引だと、取引履歴が廃棄されていて過払い金の金額を推定して請求する必要があるのですが、並行して請求する方法ならオリコ以外へ借金の返済をしていた情報があれば引き直し計算の参考になります。
また、着手金が必要な専門家であれば着手金を安く抑えられる可能性もあります。

オリコに過払い金を請求できないケース

オリコに過払い金を請求できないケースや、過払い金があると思っていても該当しないケースがあります。

個人での和解契約が成立しているケース

過払い金を請求しないという条件で、将来利息のカット、減額に同意していると、過払い金を請求できない可能性も出てきます。
この場合には、一度、専門家にご相談されることをおすすめします。

オリコのクレジットカードのショッピング枠のみ使っていたケース

ショッピング枠の利用で発生する手数料は、借入金の利息ではなく立替に伴う手数料となります。よって、利息ではないため過払い金の対象にはなりません。

オリコの会社情報

ここからはオリコという会社について解説させていただきます。

オリコの過払い金についての状況

オリコの投資家向け資料によると、過払い金の返還実績は、2021年3月期第1四半期の過払い金返還額は18億円となっており、前年同期と比べて8億円減少しました。
今後の過払い金の支払いに当てている引当金は
2021年3月期第1四半期の利息返還損失引当金につきましては8億円（前年同期差＋0億円）を繰入れており、2021年3月期第1四半期末の利息返還損失引当金残高は127億円（20/3期末差△9億円）となっております。

オリコの沿革

オリコは1954年に協同組合広島クーポンとして設立されました。「クーポン券」という形でのスタートでした。
1961年に広島信用信販会社を設立し、協同組合広島クーポンと業務提携し、融資業務を開始します。
その後信用保証業務、キャッシングサービス業務を開始し、拡大していきます。
1974には、株式会社オリエントファイナンスと合併・商号変更し、さらに1989年に現在のオリエントコーポレーションに商号を変更しました。
オートローンは業界トップであり全国で利用されているオリコのオートローン件数は150万件を超えています。クレジット会員数も1,101万人、カードショッピング取扱高は2兆4,192億円と事業の軸となっています。（2020年3月）
オリコは業界初のサービスを開始することも多く

• 1992年4月　業界初の料金収納保証サービスを開始
• 1998年1月　業界初のネット入会スタート
• 2002年12月　業界初の残価保証型据置オートローンの取り扱い開始

などがございます。

オリコの親会社

2007年3月期に債務超過に陥ったことから、みずほグループにグループ会社化を前提としてみずほグループ・伊藤忠商事等を割当先とする第三者割当増資を実施しました。

2010年にみずほフィナンシャルグループが筆頭株主となり、2015年9月末までに出資比率を約49%にまで引き上げ、カード事業を中心とした決済分野での連携を強化しています。

オリコの子会社

オリコの子会社ですが、不動産賃貸における賃貸保証サービスを提供する株式会社オリコフォレントインシュア、債権回収事業のオリファサービス債権回収株式会社、日本債権回収会社などがございます。
また、株式会社CAL信用保証は主力事業であるオートローンに対しての保証事業を担っています。
また、海外ではタイ、フィリピンでオートローン事業を展開しています。
持分法適用関連会社としては保険代理事業の伊藤忠オリコ保険サービス株式会社、個人・ノンフリート市場向けオートリース事業の株式会社オリコオートリースがございます。
オリコという会社についての解説です。

オリコの基本情報

最後に、オリコの基本情報をまとめます。

商号	株式会社オリエントコーポレーション
設立	1951年
資本金	1500億円
本社所在地	東京都千代田区麹町5丁目2番地1
従業員数	3,333人（2024年3月12日時点）

過払い金が発生している代表的なカード会社一覧

オリコ以外にも、過払い金の対象となるカード会社はたくさんあります。
過払い金が発生している代表的なカード会社とその平均額^※1は以下の通りです。

※1.お客さまのご依頼に基づき、司法書士法人 中央事務所が2018年1月～2018年12月の間に調査した結果、過払い金の発生が判明した案件における、調査により判明したカード別の過払い金平均額(2019年3月2日現在)。

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