司法書士法人 中央事務所ロゴ

0120-10-10-10
7:00〜22:00/年中無休 

メールで無料過払い金診断

債務整理(借金整理)で車は残せる?
その後ローンで車は買える?

債務整理(借金整理)の方法によって、「すべて財産が債権者への支払いに充てられるのでは?」と心配する方がいます。特に車が生活の必需品である場合は、債務整理に踏み切るか検討する際にも気になることでしょう。

しかし、車が手元に残せるかどうかは、債務整理の方法によります。特に任意整理の場合は、車を手元に残しながら借金を減額することが一般的です。個人再生・自己破産でも車が手元に残せる場合もあります。

そこで、どのように債務整理を進めると車は手元に残せるか、また、車をローンで債務整理後買うときの留意点について解説します。


債務整理(借金整理)とは?

債務整理(借金整理)とは、法律の定めに従い、借金を減額する手続きです。債務整理の主な手続きには次の3種類のものがあります。

  • 任意整理
  • 民事再生(個人再生)
  • 自己破産

任意整理は、金融機関との個別の借金の減額交渉で借金の額を減らす手続きです。裁判所で行うものではないため柔軟に進められ、おおむね6か月~9か月と比較的に短期間で手続きを完了できる特徴があります。その後、返済を3~5年で完了させます。

民事再生(個人再生)は、裁判所で行い、原則としてすべての借金について借金の減額をする手続きです。民事再生法という法律を根拠にする手続きで、中でも個人向けの手続きを「個人再生」といいます。借金の額を最高で10分の1まで減額することができる手続きです。借金をどのように返済するかは「再生計画」で決め、3年~5年の間返済を続けます。

自己破産はすべての借金を原則として0にする手続きです。(※厳密にはゼロではなく、支払いの免除になります)住宅も含め債権者に借金をした人の財産を原則全部お金にかえて配当しますので、借金をした人の生活には大きな影響が出ます。

自己破産のうち、原則として借金をした人の財産が足りず配当ができない場合は「同時廃止」、配当ができる場合は「管財」の手続きを行います。借金の免除、つまり借金を0にする手続きは、自己破産と別に「免責」を裁判所に申し立てて行います。免責許可決定が確定すると、借金は0になります。

任意整理で、車は残せる?

任意整理は、個々の借金について債権者と交渉して行う手続きです。そのため、カーローンを整理の対象としないことにより、手元に残すことができます。また、ローンの支払いが終わっている場合は、任意整理により影響を受けずにそのまま手元に残せます。

ただし、カーローンを借金の整理の対象にすると、多くの車は「所有権留保」という担保がついており、ローンの借金が支払われない場合、車は債権者に引き揚げられてお金に換えられ、返済に充てられることとなります。

民事再生(個人再生)で、車は残せる?

個人再生の場合は、すべての借金を対象にする手続きであることから、個人再生で車は残せず、所有権留保のため引き揚げられることが通常です。

すべての借金を対象にする手続きである個人再生では、債権者平等の原則というルールがあり、同じ立場の債権者は、借金の額に応じて平等に扱うこととされ、いずれかの債権者を有利に扱う・先に返済する、などの行為が禁止されます。したがって、車のローンのみを先に返済することは禁止されます。

ローンの支払いが終わっている車は、手元に残すことができます。しかし、個人再生の際に最低どれくらい返済することが必要か計算する際に車の価値が影響します。民事再生(個人再生)には、「債務者は債権者に、持っている財産の総額以上の額を支払わなければならない」原則=清算価値保障原則、というルールがあるためです。このルールのために、手元の財産をすべて換価処分する必要まではないのですが、財産を残すことが最低返済額に影響を与えます。

どうしても生活に困るなどの理由で、手元に車を残したい場合、ローン中でも親族に買い取ってもらうことまでは禁止されていないので、親族名義の車を使わせてもらうなどの方法で、回避は可能です。

しかし、車の価値が高いと、清算価値保障原則により返済額が上がるので注意しておきましょう。手元に残して無理をすることは借金減額のための手続きである個人再生の効果を弱めてしまう結果になりかねません。

自己破産で、車は残せる?

債権者平等債権者平等 自己破産も裁判所ですべての借金を対象に行う手続きですので、原則、自己破産で車を手元に残すことはできません。ただし、自己破産の場合でも、車を手元に残せる例外的な場合があります。ローン中の場合と、ローンが終わった車の場合とで残る理由は違います。

ローン中の車は、親族の援助等により残すことができます。たとえば、親族が車を買取り、その代金を債権者に分配することまでは禁止されません。ただし、一部の債権者に返済することは免責不許可となることに注意しないといけないので、申し立ての際に司法書士や弁護士に相談をし、裁判所に対しても事情を説明する必要があります。

ローンを完済した車は、車に全く価値がないとされる場合には、債権者に配当する財産がない同時廃止の場合手元に残せることもあります。これに対して配当する財産がある管財事件では、売却されます。


債務整理した後、車はローンで買える?

債務整理は、任意整理・民事再生(個人再生)・自己破産とも事故情報として信用情報に登録されるので、一定の期間は車のローンを組むことができません。しかし、一定の期間を過ぎると、信用情報の登録はなくなり、ローンを組むことが可能な状態になります。

そこで、信用情報に登録されるブラックリスト入りの期間と、債務整理後の上手なローンの組み方についてご説明します。

いわゆる「ブラックリスト」入りしている間は難しい

信用情報登録は、「ブラックリスト」などと呼ばれますが、任意整理・個人再生・自己破産とも手続きが行われると事故情報として信用情報登録=ブラックリスト入りします。

信用情報は、車のローンを組むときは、ローン会社その他の金融機関は、返済能力を判断するために参照することとされていますので、ブラックリスト入りしている間は審査で返済能力がないとされてしまうのです。利用後の車の買い取り価格との差額をローンで支払う形式のいわゆる「残クレ」でも同様で、ローンを組むことは難しいと考えられます。

「ブラックリスト」はいつまで?

ただし、信用情報の登録期間は一生続くものではありません。信用情報ごとに期間が定められているものです。

信用情報には、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、 KSC(全銀協個人信用情報センター)があります。それぞれの機関の規定で、債務整理の手続きごとに、いわゆる「ブラックリスト入り」する期間が決まっています。

各機関・手続きごとのブラックリスト入りの期間はまとめると下の表の通りです。債務整理の手続きおよび返済を完了したのち、表に記載された期間が経過すると事故情報は削除されます。

任意整理 民事再生
(個人再生)
自己破産
CIC 5年 5年 5年
JICC 5年 5年 5年
KSC 5年 7年 7年

債務整理のあと、ローンを組むときの留意点とは?

債務整理のあと、ブラックリストから情報が削除されても、ローンには他の条件を見る審査があることと、永久ブラックの会社には申し込まないことには留意しておきましょう。

詳しい留意点は次の通りです。

審査に注意。必ずローンを組めるわけではない

車のローンの審査には、審査基準がいくつもあります。まとまった額のお金を貸すため、ローン会社・金融機関では多くの要素を判断して、確実に返してもらえそうな人を審査通過とします。返済実績を重視する会社の場合などもあります。

また、債務整理の際に、債権者として借金を減額してもらった債権者から車のローンを組むことは難しいとされています。信用情報の登録には期間がありますが、各債権者の社内記録は期間が決められていませんので参照して審査を行うことが通常とされています。そのため、債務整理の各手続きで相手方となった債権者の社内ではいわゆる「永久ブラック」となり、ローンの申し込みを受け付けないことがありうるのです。

審査を通過するコツとは?

審査の基準は公開されていないため、一律にこれなら審査に通せる、という方法はありません。しかし、 有効とされる方法があります。

  • 1.情報開示を受けておくこと
  • ブラックリストの期間が確実に終わっているかどうか、事故情報などの登録があるどうかは、各信用情報から情報開示を受けておくと確認できます。

    各信用情報のホームページに開示の方法が公開されています。インターネットでも請求可能です。ただし、費用が掛かることがあるので、ホームページで詳しい方法と手数料を確認しておきましょう。

  • 2.クレジットカードなどで返済実績を作ること
  • 一般的に、返済実績がある人のほうが審査は通りやすいとされています。そこで、債務整理が終わった後、限度額が低いクレジットカードに申し込んでおき、普段の買い物などで使っておくことが返済実績を作ることとなるので、コツとされています。

  • 3.求められれば、定収のある保証人を立てること
  • 車のローンの中には、保証人がいれば審査が通りやすくなるものがありますので、求められればですが保証人を立てておきましょう。保証人の年齢に条件がある場合もあります。

コツを聞くなら?債務整理に強い事務所で相談を

債務整理に強い事務所は、金融機関の情報にも強いので、債務整理後の車のローンが組めるか心配になったら、相談することがおすすめです。

過払い金の返金・債務整理の今までの実績が豊富な事務所なら、ご自身の事情に応じた有益なアドバイスがもらえるでしょう。また、経済的な再生のための相談全般にのってくれるので、無理なく返済を確実にするためのポイントも聞くことができます。


まとめ:債務整理でも手元に車を残せる場合あり。ローンはコツを踏まえてチャレンジを。

債務整理でも任意整理の場合などは手元に車を残しやすいので、借金問題が大きくならないように、早めに解決しておきましょう。そのためには、債務整理に強い事務所に相談するすると解決がスムーズです。また、債務整理後、ローンを組む際には、審査の留意点も踏まえ、対応しておく方がより審査に通りやすくなります。

借金返済に悩まれたときは、専門家の力を借りるのが早期解決の近道です。

中央事務所では、債務整理の知識と実績が豊富な専門家が、借金のお悩みをしっかりとお聞きします。

ご相談時にお話しをよく伺った上で、ご自身の状況にあった解決方法をご提案させていただきます。

WEBから、24時間いつでも受付していますので、お困りの際はぜひお問い合わせください。


過払い金の対象になるかならないか迷ったら専門家に相談を

中央事務所では、過払い金返金の対象であるかどうか、また過払い金はいくらあるのかの診断を無料で行っております。

もし、対象でなかった場合でも費用はかかりません。
WEBからは24時間いつでも受付しておりますので、是非一度、お気軽にご相談いただければと思います。


本記事の監修/
司法書士法人 中央事務所 司法書士 伊藤竜郎

中央事務所はお客さまのお悩みに寄り添い、常にお客さまの目線に立ってアドバイス、解決するためのお手伝いをさせていただきます。
借金、過払い金請求のことでお悩み、お困りの方、ぜひお気軽に中央事務所にご相談ください。

執筆者伊藤竜郎

投稿日:2023年5月31日



無料診断チェックボタン

※当サービスは、携帯電話番号を入力していただくだけで、SMS、もしくはお電話にて過払い金の無料診断をさせていただくサービスです。
※ご入力いただいた個人情報は、法令、及び弊所プライバシーポリシーに則り、厳重に取り扱わせていただきます。

お電話5分!過払い金無料診断

0120-10-10-10

7:00〜22:00/年中無休

メールで無料診断する

無料診断メールはこちら

24時間受付

現金がいくら戻るか調べる(無料)