「SDR」とは「Sales Development Representative」の略称で、反響型やインバウンド型とも呼ばれます。SDRはマーケティング分野から引き継いだ見込み顧客を育成し、フィールドセールスに受け渡す橋渡し役です。日本の企業で取り入れられているインサイドセールスの多くが、SDRにあたります。SDRが担当する顧客は、展示会やイベントに参加したり、問い合わせや資料請求をしたりと、企業に興味を持ってすでに何らかのアクションを起こしています。つまり、アプローチ開始時点で取引を開始する可能性が高いため、受注獲得やサービス成約に至りやすいところがメリットです。一方で、素早くアプローチしないと取引を開始する可能性が下がってしまうというデメリットもあります。そのため、SDRでは業務フローや管理体制をきちんと整備し、スピーディーな営業活動を意識することが大切です。
BDR(Business Development Representative)とは
「Business Development Representative」の略称である「BDR」は、新規開拓型やアウトバウンド型と呼ばれるインサイドセールスです。SDRが自発的なアクションのある見込み顧客にアプローチするのに対し、BDRでは、自社が取引したい相手を選んで営業活動を行います。BDRで案件を獲得できれば、企業にとっては大きな実績です。また、取引先の増加に伴い、売上アップはもちろん、新規顧客の開拓にも期待できます。このようなBDRの効果が社内で認識されることで、今後インサイドセールスを推進しやすくなるでしょう。しかし、BDRは取引を開始する可能性が低いターゲットを対象とするため、SDRと比較して受注・成約の難易度が高い傾向です。BDRを成功させるには、インサイドセールス担当者のスキルアップを図るとともに、企業主体で戦略的に取り組む姿勢がカギとなります。